5月20日(土)岡山プラザホテルにおいて開催された、アルピニスト野口健さんの教育講演を拝聴いたしました。
演題 「人と人の輪がひろがる幸せから~人間力を育む」です。
1999年エベレスト登頂、7大陸最高峰世界最年少登頂記録を25歳で樹立された野口さん。山に魅了されたきっかけは、高校生のときに読んだ植村直己氏著書「青春を山に賭けて」に感銘を受けたからとのこと。今の附属中生のなかにも同じように、なんらかのきっかけから熱い思いと夢を描いているお友達もいるのかもしれないと思うと胸高鳴りました。
過酷な登山で生死をさ迷いながらも「登頂」というミッションをコンプリートするための生々しいお話が続きましたが、行き着く結論は、
「人生は、自由であり、決断と責任の連続であること」、すなわち、「自分は何が好きで何をしたいのか制限なく決めることができ(自由)、しかし決めた以上(決断)、今いるところで成し遂げる責任があるのだ」ということでした。
野口さんは現在、山々に散乱するゴミ問題に着目し清掃登山を開始、その活動は裾野を広げ地球温暖化による氷河融解防止対策、日本兵遺骨収集、熊本大震災でのテント村運営までに及ばれています。
環境のため、地球のため、行動されてこられた利他の心そのものが「野口健」であり、その行動から人と人の輪を広げ、関わる人々へも大きな幸福感をもたらし続けておられるのだと改めて感動いたしました。
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