8月29日に岡山教育委員会主催、岡山大学教育学部共催の「ひとづくり・まちづくりフォ
ーラム2021」がオンラインで開催されました。本フォーラムは、地域学校協働活動関係者
やPTA、ひとづくりやまちづくりに携わる様々な立場の方が、実践発表や情報交換等を通
して、つながりや協働活動のイメージを広げることを目的に開催されました。
当日は、ひとづくり・まちづくりに関わる12の実践発表と、参加者同士で意見交換を
したり、発表者に質問をしたりなどの双方向的なやりとりもあり、PTA活動や子育てにお
いて参考になることが多いフォーラムでした。
岡山教育事務所のホームページに、当日の実践発表の動画と資料が掲載されていますの
で、ご興味・ご関心のある方は是非ご覧ください。
「ひとづくり・まちづくりフォーラム2021」
また、PTA執行部が参加して受講した実践発表のうち、小学校・中学校・高等学校の発
表から1つずつ取り上げてご報告します。
【受講レポート①】
発表者 | 新見市立草間台小学校 |
発表タイトル | 発表タイトル 「社会に開かれた教育課程~草間台こども観光大使~ |
実践発表の動画・ 資料 | https://youtu.be/f3EmBxVvGw8 https://www.pref.okayama.jp/uploaded/attachment/298269.pdf |
受講の感想 | 発表された内容は、学校が掲げている基本方針や目標などがきちんと定められており、計画した活動に対するPDCAや、取組んだ活動に対しての成果や評価など、活動後のこども達に与えた影響の検証が非常にしっかりされていた。岡山市が掲げている、『夢育』の推進を実現されている。 実践例発表 ~岡山桃太郎空港での外国語 観光大使~ 小学校5、6年生がふるさと学習の一環で、香港、台北から来日された外国人へ向けて、簡単な英語とパネルで新見の魅力を発信し、コミュニケーションをはかった。 本物の体験→本物の発表の場 = 『こども観光大使』へ実現までの経緯としては、三上校長が、こういったことをやりたいという『想い』を伝えていた。そうしたところ、PTA会長が市役所の職員さんということもあり、行政も協力的でトントン拍子で計画が進んでいった。『叩けよ!さらば開かれん』の精神が本物になった。 この取り組みの結果、こどもたちの夢や希望、地域への愛着が確実に向上していると手応えがあった。その他にも、20年間続いている新見の特産品であるピオーネ栽培体験、千屋牛体験授業や観光名所「満寄洞」調査、クサマーフェスタ、ふれあいフェスタ 、「塩から子育成事業」など、多くの大人との触れ合いを大切に学校と家庭、地域が密接にかかわりあい、草間台の社会総がかりで地域教育の実践を行っている。 学校教育目標でもある『夢や希望を持ち、自ら学び、考え、たくましく歩む子の育成』が具体性をもって実施されている良い事例発表だった。(受講者:会長 平田) |
【受講レポート②】
発表者
| 井原市立井原中学校 |
発表タイトル | 「地域とともにある学校づくり」をめざして |
実践発表の動画 ・資料 | https://youtu.be/4uwRWiW1tkQ https://www.pref.okayama.jp/uploaded/attachment/298566.pdf |
受講者の感想 | 2020年、コロナ禍により学校行事の多くが中止になり、なかでも中学2年生は職場体験が中止になり地域の人たちとふれあう機会が失われたそうです。そんな中、駅前通りのイルミネーションイベント「ミナクルネ」に中学生も参加してもらえないかとの打診が商工会議所青年部から寄せられました。 その打診をきっかけに、幼稚園・小学校も巻き込んで参加し、ペットボトルを利用したイルミネーションの作品を製作。自分たちでは実行が難しいところは地域の人たちの手を借りながら解決していき、多くの人々が感動した、イルミネーション展示が出来ました。かかわった中学生も達成感でいっぱいだったと思います。「アクションを起こせば必ずリアクションが生まれる。」「失敗も学びになる。」「コロナ禍だからできない、ではなく、子どもたちがやりたいことをなるべくつぶさないように考えていき たい。」という言葉がとても印象に残った発表でした。 (受講者:副会長 井上) |
【受講レポート③】
発表者 | 岡山県立 瀬戸高等学校 |
発表テーマ | 「ひたぶるタイムから未来へ」 |
実践発表の動画・資 料 | https://www.youtube.com/watch?v=HPQRbBUEzj4 https://www.pref.okayama.jp/uploaded/attachment/298272.pdf |
受講者の感想 | 受講の感想 卒業生である大学生のお二人が、瀬戸高校で学んだ探究的な学びと、学んだことを大学でどのように活かしているかについて発表されました。瀬戸高校では、「総合的な探究の時間」で、1年次は地域課題を知り探究する、2年次は自分が好きなことSDGsでイノベーションを起こす、3年次は自分の夢や進路をデザインするというテーマで探究的な学びに取り組まれています。 特に印象的だったことは、次の2点です。 1点目は、探究的な学びを通して身につけた力は何かを振り返っていることです。取り組みを通して振り返り、自分を見つめなおすことが、自己分析につながり、将来の夢や進路などにもつながるのではないかと感じました。 2点目は、探究的な学びを通して身につけた、人に伝える力や、課題を見つける力などが、大学での学びにどのように役立っているかについて具体的に語られたことです。 中学校、高校、大学での探究的な学びを通して身につけた力は、ゆくゆくは社会の課題を解決したり、社会で活躍したりすることにつながっていくことがイメージできました。 (受講者:副会長 長谷川) |
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