1月22日(水)に第2学年のER平和学習の一環として行われた海上自衛官OBの佐藤信彦氏による講演「我が国と海洋」を取材しました。
講演では地理的、歴史的、また資源確保の側面から見た日本の特徴を自衛官OBの立場で分析し、資料をもとにお話しされました。ご年配の先生でしたが、ラッパーさながらのマイクの持ち方で、趣味の面打ち(能面の制作)のお話やクイズを交え、中学生にも馴染みやすい工夫をしてくださっていたように思います。
最近、派遣の手続きに関して問題になっている海上自衛隊の中東派遣のことにも触れられましたが、いろいろな立場の人の話を聴くことで、社会で起きていることに興味を持つきっかけとなる貴重な機会だと感じました。
講演後の質疑応答では「再生可能エネルギーの利用を促進することが石油の調達に関する問題の解決につながるのではないか」「ソマリア沖の海賊行為をなくすためには彼らの生活に対する何らかの援助も必要なのではないか」といった素直で鋭い質問が生徒から出て、これからの時代を担う世代に必要な視点が備わっていると感心しました。
話を能動的に聴き、自分の意見を持ち、それを安心して表現できるのは、このような学習を積み重ねてきたこと、また先生方や生徒同士の間にお互いを認め合う雰囲気があるからこその財産だと思います。
レアメタルやレアアース等に関しては、講師の先生のご専門ではなかったので、詳しい回答はいただけませんでしたが、後で理科の先生がフォローしてくださったようです。このように生徒の興味を放置せず、育てていただけるのもありがたいことだと思いました。
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